某ファストフード北口店
A「わっ」
甲「っ!?」
A「あは。びっくりした? ねえね、びっくりし」
甲「……」
A「…………」
甲「…………」
A「……誰ですかあなた」
Just another WordPress site
某ファストフード北口店
A「わっ」
甲「っ!?」
A「あは。びっくりした? ねえね、びっくりし」
甲「……」
A「…………」
甲「…………」
A「……誰ですかあなた」
はじまりは、とある宗教の人生相談のサイトだった。
「誰か悩んでいる人がいたら、メールしませんか?」
そんな投稿にメアドを載せた。
私は当時、高校一年生。将来の夢はカウンセラーになること。
きっかけは自分の兄弟が荒れて、更正した時に話を聞いてあげて役に立てたこと。
その中で、とある宗教の人に助けられたこと。
悩んでいる人達の力になりたいと思っていた。
今思えば、私自身が潜在意識の中で悩みを抱えていたのかもしれない。
自信過剰な小娘だったのは間違いないけれど。
学生の時、アパートの隣に住んでたのが、
八畳一間に病気で寝たきりに近いお母さんと高齢のお婆さんと、中学生の娘さんという一家。
とにかくちっちゃくて痩せてて、ちゃんと食べてるのかなって感じの女の子。
けど明るくて、元気に挨拶とかしてくれて。なんとなく仲良くなった。
学校終わったら真っ直ぐ帰ってきて、お母さんお婆さんの身の回りのことやってた。
収入が生活保護しかない状態で、生活はかなり切りつめてる感じだった。
彼女の家、テレビはあったけど冷暖房の家電は無いし、電話も無かった。
制服以外の服二着しか持ってなかったし、いつも制服のスカートだった。
髪もシャンプー使わず石鹸だったみたいだし、自分で切ってた。
彼女の家の事知ると同情みたいな感情わいてきたけど、なるべく普通に接した。
だんだん親しくなると土日の休みとか俺の部屋に遊びに来るようになって、
宿題見たげたり一緒にゲームしたり、そんな時は笑ったりちょっと怒ったり、ホントにフツーの女の子だった。
けど、ある日バイトから帰ってみるとドアの前で待ってて「○日に絶対返すから千円かしてください」って。
何か様子が変だったから「どうしたの?」って聞いたら顔真っ赤にして、
「…生理始まっちゃったけど、ナプキン無くなっちゃったから…あは。」
聞いたこと物凄い後悔したし自分責めたよ…。
女借金取り「いるのは分かってんだァ!!」
女借金取り「出てこいコラァ!!」
男「ひぃぃ」ガクブル
女借金取り「扉開けろオイ!!」
男「む、無理です無理ですぅ!!」
女借金取り「開けろォォォォォ!!!!」ガンガンガンガン
男「ひゃあああっ!!わ、わかりましたって!!今!今開けますから!」
女借金取り「な、なにっ!?本当だろうな!?」
友『だからさ、同窓会しようぜって話なのよ』
男「それは分かったけどさ、何で俺にそんな話をするんだよ」
友『そりゃお前、元学級委員だろ?学級委員が同窓会企画するのは普通だろ』
男「・・・お前、俺に面倒なところ全部押し付けたいだけだろ」
友『ま、まさか。そんなわけないじゃあないか。ははは』
男「・・・。まあいいや、俺の久しぶりにみんなには会いたいと思ってたし、今回は口車に乗ってやるよ」
友『おお、それでこそ元委員長だぜ。んじゃ頼むなー』
(通話終了)