太古の日本へ文化を伝えた。それが出雲圏の文化形成となり、
因幡の白ウサギの伝説も、オオクニヌシノミコトの国造りの話も、これをモチーフとした話だろう、と。
そして、大和朝廷による出雲の侵略が起こり、追われたスクナ族がたどり着いたのが今の飛騨地方だった。
日本書紀によれば、飛騨にスクナという怪物がおり、人々を殺したから兵を送って退治した、
という話が書かれている、と。
つまり、スクナというのは、大和朝廷以前の時代に日本へ文化を伝えた外来人のことで、
恐らくは古代インドの製鉄を仕事とする(そして日本へ製鉄を伝えたであろう)人々のことではないか、
と書かれていた。